「残業代ゼロ」法案に現実味、いったいどうなる?

じーじ
2015年4月に国会に出されるも、審議さえされないまま廃案状態になっていた、「残業代ゼロ」法案について、先日進展があったようじゃ。
13日安倍首相は法案修正の考えを示し、臨時国会にて法案成立を目指しているとのことじゃ。
マネべる
えぇぇ、「残業代ゼロ」法案って何なの?
色々、残業について問題になっているのに・・・
じーじ
2015年に閣議決定された通称「残業代ゼロ法案」というのは、正式には「日本型新裁量労働制」という。
この法案は簡単に言えば、年収1,075万円以上の高度な専門業務に就いている人について、残業代の支払い対象から除外しようとするものじゃ。
その目的は「労働時間ではなく成果で評価する」ことにあるとされおるのじゃが、2015年の時は連合などの大きな反対があり、廃案となっておった。
マネぱん
アメリカでも働時間規制除外の労働者が増えすぎ、働けど働けど給料が増えない“エグゼンプション貧困”が大きな社会問題となったマネ!!
マネべる
廃案になった法案がなんで今また動き始めたの?
じーじ
いろいろと政治的な動きがあるようじゃが、真意はわしにはわからん。
今、現時点で出ておる法案の修正内容はこれじゃ

「残業代ゼロ」法案の修正内容

高度プロフェッショナル制度の導入 裁量労働制の拡大
政府案 労働時間規制を外し、いくら働いても残業代はゼロ。年収要件あり いくら働いても一定の労働時間しかみなさい制度。法人顧客営業などに拡大
修正内容 年間104日以上の休日を選択実施から義務付けに。臨時の健康診断などを選択実施に追加 「商品のみ」の営業職は対象外に。勤続年数を設定
じーじ
まだまだ、この法案は審議が足りないとわしは感じる。
どういった職業・職種が対象になるかが明確となっていないことや、年収基準も曖昧だと感じる。
現時点では年収が高い人が対象となっているが、今後どうなっていくかも不透明じゃ・・・
マネべる
働けど、働けど給料が増えないのは嫌だな・・・
じーじ
しっかりと国会で審議し、ちゃんと国民に説明をしてもらいたい!
今後の動きはしっかりと注目していきたい!