台風19号「特定非常災害」と「激甚災害」指定。台風15号と合わせて被害額は1700億円を超えています。

本当に甚大な被害じゃの。国が特定非常災害と激甚災害に指定してるくらいじゃもんなぁ。

特定非常災害は、被害者の権利利益の保全等を図るための特別措置に関する法律じゃ。激甚災害は、地方財政への支援や被災者の助成が必要と判断された災害が指定されるのじゃ、広範囲なときは地域を選ばず指定して局地的なときは被災した市町村で指定できるのじゃ。

特定非常災害は“著しく異常かつ甚大な非常災害”が対象とされているぞ。
具体的には死者、行方不明者、負傷者、避難者等の多数発生。住宅の倒壊等の多数発生。交通やライフラインの広範囲にわたる途絶。地域全体の日常業務や業務環境の破壊を要件として総合的に判断されるんじゃ。特定非常災害は、人的な面で支援するための法制度じゃ。具体的には行政上の権利権益に係る満了日の延長や、相続の承認または放棄をすべき機関の特例など様々あるのじゃ。

激甚災害指定は、事業所管省庁がそれぞれ被害状況の把握をし、公共土木施設等の災害復旧事業や農地、農業用施設等の災害復旧事業等について、被害報告額と全国の平均査定率から災害復旧事業費の査定見込額を算出し、内閣府に報告するのじゃ。
内閣府は、この報告等を基に気象庁と協議をし、災害の被災地域や期間を確定させる。確定した災害の被災地域や期間を踏まえ、その災害に係る災害復旧事業の査定見込額を算出し、激甚災害指定基準と照らし合わせる。
内閣府は激甚災害の指定政令案を作成し、内閣法制局の審査、中央防災会議への諮問、中央防災会議からの答申、閣議決定を経て指定政令が公布・施行されるのじゃ。
激甚災害は財政の支援がメインじゃから、地方がなかなか復興に取り掛かれない状態でも国が橋や道路を整備することで早期復興をする制度じゃから被害状況の把握じゃったり査定見込額を算出して指定することができるんじゃな。

そうじゃの。激甚災害指定は自治体の復興事業への国の補助率が引き上げられるし復興の力になってほしいのぅ。