東芝の半導体売却に待った！米WDが差し止め請求

東芝の半導体メモリー事業の売却をめぐり、協業先の米WD（ウエスタンデジタル）が売却差し止めを求め、国際商業会議所（ICC）国際仲裁裁判所に仲裁申し立てを提出したようじゃ。

始めて聞く会社の名前だけど、大きな会社なの？？

名門じゃな。1970年にゼネラル・デジタルとして設立され、特殊な半導体を製造する企業として成長。今では、ハードディスクドライブとフラッシュメモリー製品を製造する世界的なストレージソリューション企業となっておる。

ここに来て、なんで米WD社が差し止め請求を行なったんですか？

東芝と米WDは世界最大規模の半導体メモリー工場、四日市工場を共同運営しており、その合弁契約において、「相手の同意なく売却出来ない」と明記されておるようじゃ。
東芝側と米WD側での認識の齟齬から今回の差し止め請求に至ったようじゃの

この差し止め請求でどんな事が考えられるのかな？

巨額損失を受け経営危機に陥っている東芝じゃが、その再建資金を入手するために半導体事業を売却する予定だったのじゃが、今回の申し立てにより、売却先の選定作業が遅れる可能性が高くなったと言えるじゃろう。
両社間での本事象に対する考え方には大きな齟齬があるようなので、裁判所がどのような判決を下すかで大きく変わると思われるがのぉ・・・

東芝の再建計画に遅れがでなければ良いが。