サウジ国王の来日に1000人

マネべる

サウジアラビアの王様が1000人のお供を連れて日本に着ているのね。

マネぱん

そうマネ。お金持ちの国だし王様一行だから、さぞ爆買いしているだろうマネ。

マネべる

ところが、そうでもないみたい。

じーじ

サウジアラビアは皆が知ってる通り、石油の産出で潤っている国じゃ、学校や病院もただでうらやましい限りじゃ。しかし、近年は石油の価格が大分落ちているから、相当な危機感を持っているのじゃ。石油に代わる産業などいろいろな施策で日本にも協力を求めている。そんな真剣な会議のための来日なので豪遊はしていないということらしいぞ。

マネぱん

サウジの名前はサッカーでは良く聞くけど、他にも石油産出国はたくさんあるマネ。

じーじ

だが、日本はサウジにとって米国に次ぐ輸出国で、日本も石油輸入はサウジが最大なのじゃ。少し古いデータじゃが、輸入額は4兆3千億円、輸出は6千億円で圧倒的に輸入が多い。近年は、原発停止により火力発電が増えているから、輸入額は間違いなくもっと増えているんじゃろ。

マネべる

サウジは日本から何を買ってるの?

じーじ

自動車や電気機械じゃな。今後、国内のインフラ整備やテロ対策まで協力を求めているようじゃ。

マネぱん

でも、石油からお金をかけて作るガソリンが、1リットルで130円くらいで、自然に湧き出たものを汲むだけのミネラルウォーターが、500ミリリットルで、120円としたら、水のほうが2倍くらい高いマネ。

じーじ

まあ、そんな比較をするとそうなるが、世界中での流通量が全く異なるからの。石油の供給が止まったり減ったりすれば、経済は破綻、文化的な生活も出来なくなるのじゃ。サウジに関わらず、世界の石油の大半をイラン、イラク、クウェートなどの中東諸国が産出しているが、ここに常に戦争や紛争が起きているから、不安要素がいつもある。中東の平和に日本も貢献していく事が、日本にとっても必要なことなのじゃ。