アメリカと中国は、貿易摩擦の問題について、1月30日から二日間ワシントンで閣僚級の協議を行いましたが、依然として隔たりは残り、今月下旬にもトランプ大統領と習近平国家主席が首脳会談を開いて決着を目指す方向になりました。そもそも米中貿易摩擦とは…?簡単に詳しく見ていきましょう。
アメリカと中国の貿易摩擦の問題が解決に向かって動き始めたようじゃのぉ。
そもそも貿易摩擦ってなに?
貿易摩擦とは簡単に言うと、輸入と輸出のバランスが取れてない状態から起きる問題のことをいうマネ!
特定の商品で強みを持った国との貿易において輸入超過になり起こることが多い。この状態になると、国内で生産される商品の優位性が下がり減産や失業につながって不満が起きやすくなる。国内産業を守るため、輸入品に対し、関税をかけるなどの措置を講じることが多くなるんじゃ。現在、トランプ政権下で実施されている中国への関税強化もこの流れを汲んでと考えてよいじゃろう。
米国は中国からの輸入品に高い関税を課したんだね。どういう概要なの?
米通商拡大法232条の国防条項に①鉄鋼に25%、アルミに10%の関税、②除外はメキシコとカナダのみ、という条件で貿易関税をかけたマネ!
それが中国に向けてのものだったってこと?
そうじゃ。この措置で大きな影響が出るのは中国じゃ。したがって、中国も即座に貿易関税策を持ち出したのじゃ。
中国はどんな策を持ち出したの?
アメリカからの輸入品の農産物や水産物、自動車に25%の関税を課す方針をしたマネ。
そんなことがあったんだ。でももう解決に向かってるんだよね?
動き始めたところじゃな。トランプ大統領の一声で大きな問題に発展した貿易摩擦じゃが、米国の中間選挙をにらんだ政治的行動であることや米国議会の反発があることから、早期解決するといわれていたんじゃ。
中間選挙?
2018年に就任2年目となったトランプ大統領に対する評価が問われ、全米で行われた選挙マネ。それが中間選挙マネ!
それで貿易政策で結果をのこすために関税強化したんね。なんとなくわかってきたけど、なんで米国議会から反発があるの?
貿易摩擦の対処のために関税をかけても、逆に製造コストが増えてしまい、業績悪化につながるリスクが潜んでいるからじゃ。
なるほど、だから早期妥結が予想されてたんだね。
そうじゃ、1月30日から二日間の日程で開催された米国と中国の閣僚級会議では、”ホワイトハウスは進展があった一方で、多くの課題が残されている。“と声明を発表、中国国営の新華社通信は”重大な進展があった“と伝えたものの合意には至らなかったことを明らかにしておる。今月下旬に行われる米中首脳会談までに隔たりをどこまで埋められることができるか注目じゃな。
米中の問題が早く解決されるといいね!