最低賃金大幅値上げ 全国平均で25円引き上げ

 2017年度の最低賃金引き上げについて、厚生労働省の審議会にて、全国平均で25円を引き上げ、時給848円とすることを発表しました。今回の引き上げ幅については、過去最大の引き上げとなった2016年度と同様となり、2年連続で大幅な引き上げとなっています。

 最低賃金は各都道府県毎に決定されており、厚生労働省の引き上げ額を目安とされています。地域によって金額はマチマチですが、将来的に全国平均1,000円を政府は目標としています。
働き手にとっては給与水準があがることは嬉しいですよね☆

今回は最低賃金の推移と、各都道府県の最低賃金状況について見ていきます。

なぜ都道府県毎に最低賃金が違うのか?

マネべる
最低賃金が引き上げられるってニュースがでていたね。
バイトの給与もあがるかな♪あがるかな♪
じーじ
今回引き上げとなったのは、あくまで最低賃金についての引き上げじゃぞ、マネべるは目安となる848円より時給は低いのかの?
マネぱん
最低賃金よりは上だ・・・
じゃあんまり関係ないか。残念
マネぱん
でも、下の表をちょっと見て欲しいマネ。
厚生労働省が発表している最低賃金に届かない都道府県もあるマネよ。
地域ごとに差があるといってもここまで開いていいのかマネ。

都道府県毎の最低賃金

都道府県 最低賃金 都道府県 最低賃金
北海道 786円 青森県 716円
岩手県 716円 宮城県 748円
秋田県 716円 山形県 717円
福島県 726円 茨城県 771円
栃木県 775円 群馬県 759円
埼玉県 845円 千葉県 842円
東京都 932円 神奈川県 930円
富山県 770円 石川県 757円
福井県 754円 新潟県 754円
山梨県 759円 長野県 770円
岐阜県 776円 静岡県 807円
愛知県 845円 三重県 795円
滋賀県 788円 京都府 831円
大阪府 883円 兵庫県 819円
奈良県 762円 和歌山県 753円
鳥取県 715円 島根県 718円
岡山県 757円 広島県 793円
山口県 753円 徳島県 716円
香川県 742円 愛媛県 717円
高知県 715円 福岡県 765円
佐賀県 715円 長崎県 715円
熊本県 715円 大分県 715円
宮崎県 714円 鹿児島県 715円
沖縄県 714円    
マネべる
東京と神奈川が圧倒的に高いね。
国が定めている最低賃金に届いていない県も多くあるのね。
なんで、国が指針を示しているのにとどかないの??
じーじ
一般的には、都市部と地方では生活コストが高いので、都市部の方が賃金水準も高くて当然と言われておる。
家賃だけ見ると都市部と地方では大きな開きがあるが、水道光熱費やインターネット利用料、移動コスト(自動車維持コスト)などを考えると、一概に地方の方が生活コストが安いと言い切るのは難しいとわしは思う。

しかし、賃金は国ではなく、各企業が捻出するものじゃから、地域の企業が儲かっていないと、なかなか賃金を引き上げられないということじゃろう。

マネぱん
国が指針をしめすけど、なかなかそれを導入するのは難しいってことね。
じーじ
政府として、平均最低賃金を1,000円にするという目標を掲げているが、指針としている最低賃金に満たない県を引き上げていくかが課題じゃろう。
地方企業の収益拡大、仕事の創造などやらなければいけない課題は多々あるじゃろうな。
マネべる
東京や神奈川などの大都市だけ上がっていっても、格差が広がるだけだもんね。
より良い日本にするために、わたしも頑張らなきゃ!!